もう必死パドルに頼らない!パドル開始からテイクオフ・ボトムターンまでの 重 心移動をイラストにしてみました。

テイクオフに大切なのはパドル力だー!


ってのは大嘘。だとわたしは思います。
じゃ一体何が大切なのかっていうと、それは

「ボードを波に合わせる技術」

これです。

スクールでも常々言っていますが、もしパドル力がテイクオフの全てだとしたら、子供や筋力のない女性は全く乗れないということになってしまいます。

ところが実際は、子供がちょいちょいっと漕いだボードでも波を滑って行くわけです。
むしろ、大人が必死にパドルした方が波に置いていかれる確率が高いわけですよ。

その原因の一つが、前後の重心移動。

少し違った例えですが、自転車に乗ってスピードを出したい時
前かがみになりません?
ブレーキをかけるときって
ハンドルをしっかり握ってからだを起こしません?

上半身をきっちり起こしてスピードを出すのって結構疲れますよね。
少し前かがみになってペダルをこげば、足にも力が入りやすいわけです。

ロングボードもあれとだいたい同じことをするんです。

自転車と違うのは、車輪を自分で回すのではなく、波の力を借りて前に進むってこと。
必死にパドルするのって、脚力だけでペダルを回し続けるようなもので、ひっジョーに疲れます

というわけで、今回はパドル力に頼らないテイクオフに必要な重心移動について書いてみました。

想定しているのはヒザ〜コシくらいのコナミ。
サイズが上がると若干違った動きが入ってきますが、それはまた別の機会に。

重心移動をマスターすれば、テイクオフに必要なパドルの回数は激減します。
もし自分で試してもうまくいかない場合は、スクールに来てくださいね( ̄▽ ̄)

1

パドル開始

パドルスタート時はひたすら水平を保つこと。
左右はもちろん、おろそかになりがちな前後のバランスをしっかりキープ。

2

前傾スタート

波が間近に迫ってきたら前よりに重心を移動していく。足を上げて前よりに重心を移してもいいけど、とりあえずは足はボードに付けたままのほうが後々便利かもしれない。

3

ひたすら前荷重

波に追いつかれたあとはひたすら前荷重。この時ひざでボードの後ろをしっかりキープしてないとダメなんだけど、重心は前。
ひたすら前。ここで少しでも後ろに荷重したら波に置いて行かれることになる。

4

もう少しだけ前荷重

早ければこの段階で充分なスピードが付いているのだけれど、もう少しだけ前よりに。
ボードが前に傾いているのがわかればOK。もし前に傾いてなければ、ボードの後ろに乗っているか、途中でバランスを崩したかのどちらか。パーリングする少し前の状態なので、ちょっと腰が引けてしまうかもしれないけどここで後ろにぐいっとやると、これまた波に置いて行かれることになる。

5

後ろに重心移動

前傾を保ったまま少しするとボードが滑りだすはず。
スピードが付いたと思ったら「徐々に」後ろに加重していく。
ここでのポイントは、スピードを感じながら(調節しながら)の重心移動。パドルをやめるかどうかの判断が難しいところ。ボードのテイクオフ性能がわかりやすい段階でもあるわけです。

6

スピードがつき始める段階

ここまで来たら上体を起こしてボードを両手で押さえつける。
ひざから下の方に重心を移しても充分スピードがつき始めているはず。ここで焦って立ってしまうとこれまた波に置いて行かれることになっちゃいますよ。

7

テイクオフ

充分スピードが付いたらテイクオフの段階。ボードの少し後ろにひざを立てて立ち上がる準備をするわけですが、波によって膝を立てる位置が少し違う。
大切なのは一気に立ち上がろうとしないこと。

8

スタンダップ

立ち上がるときにジャンプするような格好にならないようにゆっくり立ち上がる。もう前後の重心位置は気にしなくていいかも・・・

9

ボトムターン

後ろに乗らないと曲がりませんよ!ってことで後ろ重心。イラストがおかしいじゃんか!とかそんなことは気にしない。
ポイントとしては上半身が前かがみにならないようにすることかな~

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