ハミルトン福田マサオから聞いたロングボードのクラシックスタイル


ハミルトン福田マサオから聞いたロングボードのクラシックスタイル

やっとGWもしゅーりょー!
毎日波情報をチェックしてましたが、見事に南西が吹き続けて太東一宮は連日混雑マーク。
動画なんかをチェックしてもものすごいサーファーの数でしたね・・・
こりゃ本気でサーフィンブーム到来?なの?
それともオリンピックの影響なのかなぁ・・・・
それはさておき、私がサーフィン始めた頃もそうでしたが、クラシックなロングボードがまた流行しているのか
海で見かけるボードも、重たそうなクラシカルスタイルのボードをよく見かけるようになりました。
そういや、今年に入って
ENDLESS SUMMERの監督「ブルース・ブラウン」が亡くなったとの報道が・・・
私も何度も何度も繰り返し見た名作で、まさにクラシックスタイルのお手本と言える作品ですよね。
んで、前に一度ハミルトンの福田さんとお店で「クラシックスタイル」についてイロイロ話を聞いたこと思い出しましたので、その中で印象に残った名言(迷言?)をいくつか紹介します。

「ボードの上で動いちゃだめなんだよ」

「クラシックなサーフィンってどんなのですか?」
という私の問いに対してのこのヒトコト。
「ボードの上であれこれ動くようなのはだめだね。
じっとして何事もないように乗るっていうのが基本だよ。」
という師匠のシンプルな答え。
「ジョエル・チューダーとかかっこいいじゃないですか」と言っても
「あれは最近のサーファーだろ、あんなの真似しちゃだめだよ」と。
確かにENDLESS SUMMERに出てくるサーファーもボードを動かすと言うより、ボードが動かないようにじっとしてる?ふうに見えることが多かったなと、なぜか納得させられるヒトコトでした。
そういや、雑誌でのジョエル・チューダーのインタビューでも「自分の理想のスタイルは『多くマニューバしないこと』」と言ってたような気がします。

「手は肘より高くあげないペンギンスタイルにしなきゃね」

師匠いわく、手を肩よりあげてサーフィンしてる時点で「下手くそな証拠」なんだそうです。
「基本はペンギンスタイル。腕上げるやつはダサいんだよ。ワキを閉じてペンギンみたいに少し開く程度で乗り継いでいくのがかっこいいサーファーだよな」と。
言われてみれば、ボードから落っこちそうになると腕を上げてバランスを取るようにしちゃいますよね。
っていうか、普通のサーファーだったらそうしちゃうんですけど・・・
そりゃ昔の(60年台の)ボードはかなり重たくて、安定感抜群。それに比べると今のボードは軽くて少しのモーションで動くように作られてます。
なのでまるっきり腕を下げて乗り継いでいくのはちょっとむずかしいような気もします。
あ、そうか。だからこそクラシックスタイルなのね。と妙に納得させられるヒトコトでした。

「ノーズライディングよりターンとプルアウトにスタイルを出さなきゃ」

「クラシックスタイルで難しいテクニックはノーズライディングですよね?」
という私の、いや、おそらく殆どのロングボーダーの素直な疑問に対する答えがコレ。
60年台70年台とリアルタイムで過ごしてきたサーファーが言うんだから間違いないはずです。
「最近のやつはみんなあれだろ、ノーズライディングしたがるんだよ。ただ先っちょにいくだけのことがそんなにかっこいいかな。ノーズライディングなんかやんなくていいんだよ。ほんとにかっこいいサーフィンがしたかったらまずはかっこいいターンをしなきゃ。テイクオフするだろ。それですぐに曲がっちゃうようなのはダメだね。じーっとためてためて波のギリギリのところでぎゅいっとターンするのがかっこいいんだよ。それがホントのボトムターンだよな」
「それとなソーマ、ほんとにかっこいいサーファーってのはプルアウトがきれいなんだよ。キレーに乗ってきたな−と思ったらシュッとボードを返してプルアウト。あれができるサーファーはなかなか見なくなったね。ENDLESS SUMMERのマイク・ヒンソンとか見てみろ。あんなかっこいいプルアウトできるやつ他にいるか?」
と。
師曰く「ノーズライドよりプルアウト」だそうです。
ま、そうですよね。
きれいなプルアウトができるってことは、それだけボードコントロールができてるってこと。だと思うんです。
ENDLESS SUMMERを見直しても確かに「シュッ」とボードを返してナニもなかったかのようにパドルアウトしていくし・・・
でもやっぱりノーズライディングのほうがかっこいいなと思って
「福田さんの言いたいことも分かるんですけど、やっぱりほとんどの人はノーズライディングしてみたいですよ」と聞いたあとの福田さんのヒトコトが面白い。
「ノーズライディングはおまけみたいなもんだよ、最初からおまけを狙うのって最近の食玩みたいだよな。ま、そのほうが儲かるボード作りやすいからなのかもしれないけどさ」

やっぱり福田マサオはかっこよかった

他にもサーフィンにまつわるいろんなはなしを福田さんから聴きましたけど
このあたりの話は今でもキョーレツに頭にこびりついてます。
動くな
腕を上げるな
かっこいいプルアウトしろ
たったコレだけ。
たったコレだけが難しいからこそクラシックスタイルなのかもしれません。
師匠の話は加減なデタラメ話やほら話が多い中、やっぱりサーフィンに関する話はそれなりに聞かせてくれることも多かったのも事実。
またあの薄暗いハミルトンのお店であれこれ語り合う機会が来るといいのですが。
ちなみに師匠福田マサオは相変わらず元気にやってます!ので!

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