そこは見ちゃだめ!ロングボード初心者がよくやりがちな熱い視線

そこは見ちゃだめ!ロングボード初心者がよくやりがちな熱い視線

夏になって今年もスクールには大勢のお客様が遊びに来てくれました。
もちろんある程度サーフィンが出来て、ノーズライディングがうまく出来ないっていうレベルの人もいるんですが、やっぱり多いのは「テイクオフが苦手」とか「ターンがいまいち出来ないんです・・・」っていう初心者ロングボーダー。
というわけで今回は、ロングボード初心者がやりがちな「間違った視線」についてちょこっと書いてみようと思います。

波待ちのときは沖を見ない

波待ちっていうくらいなので、沖の方を見なきゃ波が来てるのかどうかわかんないじゃんって感じですけど・・・
それでも沖ばっかり見てるのはだめ!

理由はいくつかありますが、初心者ロングボーダーがやりがちな2つの熱い視線について少し書いてみます。

沖ばっかり見てると自分が流されてることに気づきにくくなります

海の上は流されるのが当たり前なんですよ。
気づかないうちにどんどん流されて、波のいいところから離れていってもそれでも沖を見て波を待ち続ける・・・
危ないし、無駄に体力使うだけだし見てるこっちが注意したくなります。まじで。

確かに、波をチェックし続けるのは大事だと思います。
でもそれって「波が来てるかどうか」をチェックしてるだけで
「乗りやすい波が来てるかどうか」のチェックは出来ないですよね?

乗りやすい波ってのは、波がブレイクするスポットで待ってて初めてその波に乗れるわけですよ。
大事なのでもう一回言いますよ。
波がブレイクするスポットで待ってないと乗れないんですよ!

なので、せっかく来たいい波に乗りたければ、まずは自分がどこにいるのかしっかりチェックすること。
岸にあるものを目印にして(電信柱とか、屋根の色とか)自分の居場所を確認する習慣をつけるようにしてほしいなと思います。

沖ばっかり見てると波の変化に気づきにくくなります

あと、波がブレイクするポイントは時間とともに変わっていきます。
沖ばっかり見てるとその変化にも気づきません。さっきまでブレイクしてたのにおかしーなー、とか、周りにいた人が急に移動し始めたな〜とか。って思えるうちはいいんですけど、沖ばっかり見てるとそういう変化にも気づきにくくなります。

変化に気づかないってことは「そこはもう波割れないのに・・・」ってポイントで波待ちしてるってことになっちゃわけで・・・
さらに前述した、流されてるってことにも気づかずに、ふと気づくととんでもないところに一人でポツンっと・・・ってこともあるわけです。

波待ち中は岸の方8割、沖の方2割、くらいの割合で自分より岸側をチェックし続けるのが正解!

上手い人ほど、さり気なくほかのサーファーのこととか、誰も気付いてない波の変化に気を配ってると思いますよ!

テイクオフのときに振り返って波を見続けるのは間違い

これも良くあるパターンですけど、
波が来て、ボードを返して、パドルしながらも度々後ろを振り返って波を見続けてる人いますよね。
はっきり言って、無駄です。

スクールでもこういう人多いんですが、もう波が来てるからパドルしてるんですよね?
だったら、波見ても仕方ないと思うんですよ。
こう言っちゃなんですけど、波に合わせてテイクオフの微調整できるレベルなのかな〜って。
めっちゃ上から目線でスイマセン!って感じなんですが・・・
もし、イマイチテイクオフが下手だな〜と感じるのであれば、もっとボードの状態をチェックし続けましょう。

パドル中の視線は常にボードの先っちょ。ノーズの変化でボードの状態がわかります。
ノーズの状態をチェックしながら、波にあわせて重心を調整すること。

ノーズが浮いていたら少し前の方に移動して。
少し水に沈み気味になっていたら、ほんの少し後ろに移動するか、胸を反らせて顎を高い位置に持っていく。
理想的なノーズの浮き加減は、水面ギリギリ刺さるか刺さらないかってくらいのところ。
パーリングが怖いかもしれませんが、水面ギリギリになるポジションをキープし続けるのが正解だと思いますよ!
ボードの状態を調整し続けるってのは、パドルなんかよりもずっと重要なのです。
ボードが水面に張り付くように慎重にバランスを取れるように、常に視線はノーズの方を向けてみてください。

ただし、テイクオフ終わり頃はちゃんと波見ましょ。
テイクオフの終わり頃ってのは、ボードが波を捉えて滑り出してからってこと。
滑り出したら、からだを起こしつつ、しっかり波を見ること!
波がどっちに割れるかなんて、そんなことはどうでもいいんです。
とにかく視線をあげて波を見る!そんな癖をつけておくとテイクオフがもっと上手くなったときにきっと役に立つはず。

立ち上がってからも足元を見続けてしまうあなたに。

テイクオフがうまくいって、サーこれからってときでもずーっとボードを見続けちゃう人がいますよね
「1000円札でも落ちてんの?」って言うくらいずーっと。
こういう人はたいていターンが出来ません。
理由は身体が視線につられて前に傾きすぎてるから。
前傾姿勢になると身体が動かないんですよ、動かないっていうか反応しないっていうか。
サッカーでもドリブルのときは前に傾いてるけど、ボールを捌くときってだいたいまっすぐ立ってるじゃないですか。
あと、車の運転。
ハンドルにしがみついて運転する人ってちょっと怖いですよね?そんなにハンドル握りしめて曲がれるの?っていう感じ。
それとよく似た感じなんですよ。

基本的にロングボードはテール側を踏み込んで向きを変えていくわけです。
これがいわゆるターンってやつ。
ボードばっかり見てる人は前傾姿勢が強すぎて、後ろ足に体重をかけるのが無理な姿勢になっちゃてるんです。

なので下むいててもいいことなんかないので、さっさと視線をあげちゃいましょう。
視線を上げるのは意識しないと出来ません。

んで、簡単な練習方法を紹介しときます。
「立ち上がったら下を見ない」
これをボードに書いちゃいましょ。
マジックで消えないように・・・・
(↑これほんとに効きますからぜひやってみてください)

視線を上げると世界が変わる!

今回は視線についてザザーッと書いてみましたが、やっぱり上手い人ほど見るべきところを無駄なく見てるよな〜って感じがします。
特に波に乗ってからの視線については下を向いているより、キリッと前を見つめて乗ってたほうがかっこいいと思いますし。

最初は難しいかもしれませんが、無理やりにでも見るところを変えていけば、そのうちそれが当たり前になってサーフィンそのものをもっと楽しめるんじゃないかと。
そんな熱い視線をパソコン画面に向けつつ皆様の世界が少しでも変わるお手伝いができれば私もこれを書いた甲斐があるってもんですよ。

ではマタ!

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